隣席 ー君と一瞬と蟠りー

別に人のことだし、どうでもいいや、なんて考えぬ振りをして、私はへぇ、なんて無関心に言った。その時はそこまで気にしなかった、その時までは。
ただ、だんだん湯下に「私は君のことを好きなんです〜」なんてアピールを遠回しにしてゆくほど、必要以上に彼と関係を作っていることに、どうしてか分からないが、無性に腹が立ってきた。
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