隣席 ー君と一瞬と蟠りー

「じゃあ、あの二人が準備している間、机の下に隠れて様子見るか!」
「ふっ、それいいね」
さっきまでは乗り気ではなかったけど、今ではやる気で溢れた。私の謎の行動に、湯下は鼻で笑った。
実際、机の下でしゃがむのは狭かった。
「なんか楽しいね、ある意味」
「そうだな」
机上でガタガタと光学台のセッティングをする音が聞こえた。
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