隣席 ー君と一瞬と蟠りー
その瞬間、
「…遅くね?」
右耳から聞きなれた声が聞こえた。湯下だ。
私は小馬鹿にしたような言い方をされて、少し頭にきたので、
「…は?」 と返した。
すると、
「まぁこう見えても俺は塾通ってるから、お前と違って早く解けるんだよ。って言うか水上は行ってるの?」
こう言ってきた。
「塾は行ってないけど、通信教育は…」
言いかけた途端に、
「塾やっぱり行ってないんだー!だから解けな…」
「違うってば、続きまでしっかり聞けよ!通信教育はやってんだ、って言ってるだろうがっ!」
本気でキレそうになって、口調と声量が一気に恐ろしい程になっていた。言った瞬間、クラスの視線を浴びた。おまけに、先生も私を疑う目で見てきた。
「…遅くね?」
右耳から聞きなれた声が聞こえた。湯下だ。
私は小馬鹿にしたような言い方をされて、少し頭にきたので、
「…は?」 と返した。
すると、
「まぁこう見えても俺は塾通ってるから、お前と違って早く解けるんだよ。って言うか水上は行ってるの?」
こう言ってきた。
「塾は行ってないけど、通信教育は…」
言いかけた途端に、
「塾やっぱり行ってないんだー!だから解けな…」
「違うってば、続きまでしっかり聞けよ!通信教育はやってんだ、って言ってるだろうがっ!」
本気でキレそうになって、口調と声量が一気に恐ろしい程になっていた。言った瞬間、クラスの視線を浴びた。おまけに、先生も私を疑う目で見てきた。