隣席 ー君と一瞬と蟠りー
「もうそれ以上言わなくて良くない?」
私の左どなりにいた、花愛がカバーしてくれた。
あ、すみません、と湯下たちは静かになる。

花愛に軽く礼をしたいなと思って、彼女を見た。
「はな…」言いかけたその時、
花愛はにっこり笑って、ガッツポーズをした。
私はそれを返すように笑った。
花愛に出会って、私は変わった。
いつか花愛のように、立派に生きていけるような人になりたい、出来ないだろうけど、と思うくらい、私は花愛を尊敬するようになった。
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