隣席 ー君と一瞬と蟠りー
我々1組の教室は3階だ。
小学校の頃の低い段差の階段と比べるとここの階段は段差が高く、中学生になったという実感が湧いた。
教室に入ると、数人が既に自席に座っていた。
出席番号順になっていて、私の席は言わずもがな、窓際の一番後ろだ。
窓際、と思うだけで暇ができると感じた。授業中の先生の怠い話を流し聞きしながら好きな人の体育の様子を見る…そんなことは夢のまた夢ということも知りながらも、妄想するのも変な言い方になるが私は好きだ。
鞄から、先程クラス編成表を見ている時にもらった親御宛ての同じ内容の編成表を取り出す。
小学校の頃の友達のクラスや、仲の良かった男子のクラスを見た。
離れ離れになり、とても悲しい。
だけれどもこの1年1組でたくさんの思い出を作っていこう、と思った瞬間だった。
私の方に近づくメガネをかけた、男子の姿が目に入ってきた。隣の席の人だから、私と一緒で性別毎の出席番号が一番後ろということなのだろう。
咄嗟に編成表を確認する。
小学校の頃の低い段差の階段と比べるとここの階段は段差が高く、中学生になったという実感が湧いた。
教室に入ると、数人が既に自席に座っていた。
出席番号順になっていて、私の席は言わずもがな、窓際の一番後ろだ。
窓際、と思うだけで暇ができると感じた。授業中の先生の怠い話を流し聞きしながら好きな人の体育の様子を見る…そんなことは夢のまた夢ということも知りながらも、妄想するのも変な言い方になるが私は好きだ。
鞄から、先程クラス編成表を見ている時にもらった親御宛ての同じ内容の編成表を取り出す。
小学校の頃の友達のクラスや、仲の良かった男子のクラスを見た。
離れ離れになり、とても悲しい。
だけれどもこの1年1組でたくさんの思い出を作っていこう、と思った瞬間だった。
私の方に近づくメガネをかけた、男子の姿が目に入ってきた。隣の席の人だから、私と一緒で性別毎の出席番号が一番後ろということなのだろう。
咄嗟に編成表を確認する。