隣席 ー君と一瞬と蟠りー

3

小田桐京助、か。

森に小田桐のことを紹介された後の授業で、私は黒板を見ているふりをして、小田桐の様子を見ることにした。
ノートに板書を熱心に書くところ。
真剣に授業を受けていたと思う。
とはいえ、やっぱり身長が高い。
森がイケメンだ、と言っていたのも、
間違っていないと思う。
私はその授業での先生の話が全く頭に入って来なく、それほど私は彼に熱中していたのだと思う。
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