隣席 ー君と一瞬と蟠りー



次の日。
「ゆーずなっ!」
「ねーねー、柚奈ってさぁ」
自席に着いた私に話しかけてきたのは、クラス委員の梨花こと、新井梨花(あらいりか)と、その友達の、榎田由美(えのきだゆみ)ちゃんだった。
小田桐の件だったら嫌だな、と不安になった。
不安になる私も、彼のことを大分意識していると思っている。
「ん、何?」恐る恐る聞いてみる。
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