隣席 ー君と一瞬と蟠りー
「そんなわけ…」
言いかけた途端。
「おいマジで?!小田桐?嘘でしょ!」
「水上の小田桐好き説でました〜、これ聞くの何回目だろうなぁ!」
「田崎のLINE〜、見た人〜」
「はーい、はーい、見た見た、やべー」
周りにいた男子達が騒ぎ始める。
結萌め、よくもそんなことをやったな、と少し腹が立った。
「や、やめて、違う違う」
興奮している男子達を止めようと私はそういった。
なんだよ、つまんねー、と呟きながら男子達は去っていった。
朝から騒がしいなぁ、と思った。