隣席 ー君と一瞬と蟠りー

「柚奈、お疲れ様〜」
結萌が言った。
「ありがとうー」
「柚奈普通に早かったよー。あ、あれ!」
結萌は咄嗟に指差す。あれは?
「湯下走り方やっばいー!」
湯下が必死に走ってる。腕を気にせず、それでも早く走っている。
「やば、でも仲良いというよしみで応援しよー、ゆしたー!」
本当は寧ろ嫌っているけど、言ったら面倒なことになりそうだったので、一応応援した。
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