隣席 ー君と一瞬と蟠りー



時は過ぎて、午後の最終のプログラム、ダンスとなった。
ソロのダンス、隣の湯下とペアで行うダンス、どちらも完璧に踊れたと思う。
時間かけ、家でも練習した甲斐があったと思った。
終わって、結果発表となる寸前誰かが耳元で、
「お前やっぱり踊り方やばかったわ」
といった。湯下だろう。
「ハイハイ、うるさいですね」適当に返してやった。
湯下の“かまちょ”さはこの頃、福原並みになってきている気がした。
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