クリスマスが終わっても

寛紀side

天皇誕生日で祝日の今日。
菜々美は朝から、同僚の藤田さんと買い物に出掛けていた。

今日は俺が待っていた物が届く日。
それをひとりで受け取りたかった俺は、菜々美が早く外出出来るように洗濯物干しを買って出た。

今はその仕事が終わって、パソコンで調べ物をしているところ。
菜々美が帰ってくるまでに荷物が届くはずだから、届いたら用意して・・・とこれからのスケジュールを考えていたら、インターホンがなった。

宅急便で届いた物を整えて、また箱に詰めて。
それを少し休ませている間に、携帯で電話をかけた。

5コール程なったところでコール音が切れ、かわりに聞き慣れた声がする。

「もしもし、俺・・・」

伝える事を改めて考えると、少し恥ずかしくなったけど、明後日の事を考えると緊張の方が上回る。

上手くいきますように。
そう願いながら、電話の向こう側にいる相手に話し始めた。
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