クリスマスが終わっても
菜々美side
「ただいま」
いつも通りの時間にひろ君が帰ってきた。
暖冬と言えど、夜は冷える。
寒さで赤くなったひろ君の鼻を見て、赤鼻のトナカイの歌を思い出した。
そうだ、今日はクリスマス・イヴだ。
「ん」
玄関まで迎えに出た私の目の前に、ずい、といきなり何かがあらわれた。
条件反射的につい顔を下げてしまう。
「なに・・・?」
手を伸ばして受け取ったのは、白い箱。
側面には、おいしいと評判のケーキ屋さんの名前が入っている。
ということは、中はケーキ?
・・・ひろ君甘い物苦手なのに、どうして?
いつも通りの時間にひろ君が帰ってきた。
暖冬と言えど、夜は冷える。
寒さで赤くなったひろ君の鼻を見て、赤鼻のトナカイの歌を思い出した。
そうだ、今日はクリスマス・イヴだ。
「ん」
玄関まで迎えに出た私の目の前に、ずい、といきなり何かがあらわれた。
条件反射的につい顔を下げてしまう。
「なに・・・?」
手を伸ばして受け取ったのは、白い箱。
側面には、おいしいと評判のケーキ屋さんの名前が入っている。
ということは、中はケーキ?
・・・ひろ君甘い物苦手なのに、どうして?