クリスマスが終わっても
「これ、どうしたの?」
部屋までの短い廊下を歩きながら聞くと、部屋のドアを開けながら、ひろ君が素っ気なく答えてくれた。
「ケーキ」
いや、うん、そうだとは思ったけど、聞きたいのはそれじゃなくて。
「甘い物苦手じゃなかった?」
だから、毎年ケーキは用意しなかった。
私は甘い物が好きだけど、ふたりで食べれないなら、なくていいかなと思って。
「・・・今年ぐらいはいいだろ」
今年ぐらい?
今年ぐらいって、どういう事?
ひろ君の言葉に、一瞬ドキンと心臓が大きく動いたのがわかった。
嫌な予感が広がっていく。
最近、ふたりでいる時もずっと携帯ばかり見ていたひろ君。
話しかけてもうわの空だったり、素っ気なかったり。
白石さんとの近過ぎる距離感。
そして、見えてしまった携帯の、あのメッセージ。
嫌な事ばかりが頭に浮かんでくる。
ねぇ、もしかして・・・。
部屋までの短い廊下を歩きながら聞くと、部屋のドアを開けながら、ひろ君が素っ気なく答えてくれた。
「ケーキ」
いや、うん、そうだとは思ったけど、聞きたいのはそれじゃなくて。
「甘い物苦手じゃなかった?」
だから、毎年ケーキは用意しなかった。
私は甘い物が好きだけど、ふたりで食べれないなら、なくていいかなと思って。
「・・・今年ぐらいはいいだろ」
今年ぐらい?
今年ぐらいって、どういう事?
ひろ君の言葉に、一瞬ドキンと心臓が大きく動いたのがわかった。
嫌な予感が広がっていく。
最近、ふたりでいる時もずっと携帯ばかり見ていたひろ君。
話しかけてもうわの空だったり、素っ気なかったり。
白石さんとの近過ぎる距離感。
そして、見えてしまった携帯の、あのメッセージ。
嫌な事ばかりが頭に浮かんでくる。
ねぇ、もしかして・・・。