クリスマスが終わっても
「で、何を怪しいと思ってたの? ひとつずつ解決していこう」

ひろ君の優しい声に、もう一度顔を上げる。
ひろ君はさっきと同じ優しい顔で、私を見ていた。

「・・・ずっと、携帯触ってたでしょ? 話かけてもうわの空で・・・」

「ごめん。その雪だるまの事とか、調べてた」

「白石さんとも、仲良くしてたし・・・」

「そんな誤解される程、仲良くないと思うんだけど・・・心配させたのは、ごめん。同期以上の感情は、白石にも俺にもお互いないよ。白石、彼氏いるし」

「でも、白石さんがひろ君の頭撫でてた」

「あー。アイツ、俺の事、必要以上に下に見てるから。いつもヨシヨシ、イイコ!とか言われて、からかわれてる」

「・・・いい気しない」
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