クリスマスが終わっても

でも、始まりが３年前の今日、この部屋からだったから。
もう一度、新しい形としてスタートするのも今日、この部屋からがいいな、と思ったんだ。

菜々美は「ふーん？」と納得したような、納得しないような顔をしている。
どうも恥ずかしくて、自分の気持ちを全部正直に表すのが苦手だ。

「でも、私部屋着じゃん・・・」

ふてくされた顔でいう菜々美。
可愛くて、少し笑ってしまう。
突っ走って暴走する癖も、ついていけなくなりそうな時もたまにあるけど、可愛いと思ってる。

恥ずかしくて、言えないけど。
でも、これだけはちゃんと言おう。

「菜々美、これからもずっと一緒にいよう」

菜々美は、今までで一番の笑顔で答えてくれた。