クリスマスが終わっても
意を決して聞いてみた。
あのメッセージも、怪しいと思った中のひとつだったから。

「メッセージ? なんだろ?」

本当にわからない、という顔の白石さん。

「あの、楽しみにしてる、っていう・・・」

「ああ。結果報告しなよって送ったら、わかったって返ってきたから、その返信のやつね」

えっ・・・。
そんな、友達のノリのメッセージだったの?
私はてっきり・・・。

黙り込んだ私を見て、白石さんはクスリと笑った。

「そういうところも、可愛いみたいよ?」

そして、また箸を持ってうどんをすすり出した。

「きっとね、彼女ちゃんが思うより、佐藤はあなたの事が好きよ。いいなぁ、羨ましい」
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