クリスマスが終わっても

後日談・寛紀side

「あーっ!」

日曜日の朝。
俺は、菜々美の叫び声で目を覚ました。

なんなんだ・・・。

枕元の時計を見ると、朝7時。
せっかくの休みなのに、起きてしまった・・・。

重い体を起こし、ベッドから抜け出す。
足をおろしたフローリングが冷たくて、一瞬ビクッとしてしまう。
おかげで、ますます目が覚めた。

寝室から出ると、冷蔵庫の前で菜々美が半泣きになっていた。

「・・・どうした?」

「ひっ、ひろ君〜! 雪だるまが、全部なくなったぁ〜!」

見ると、菜々美の手には、昨日まで雪だるまが乗っていた皿があった。
いや、あれから時間もたったし。冷蔵庫内の温度を一番低く設定してもらって、雪だるまも、ものすごくがんばって残ってたぞ。
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