私の名前 ~After~
「…鈴音。」
「…な、なに?」
またもや声が震えているのはしょうがない。
「…緊張してるのは分かってるけど…。
ごめん…、もう待てない。
…ベッドに行ってもいいですか?」
「っ…」
ずるい!
連夜はずるいよ…!
そんな聞き方されたら…頷くしかない。
せめてもの抵抗で連夜の熱のこもった視線から逃れたくて、うつむきながら…
静かに頷いた。
頷いたのを見て連夜をゆっくり私に近づき顔を覗き込んだ。