私の名前 ～After～

「…優しくする。大事にする。

…抱いてもいいですか？」


…本当に、ずるい。

そんな綺麗な笑顔で声で言われたら、頷くしかないじゃん。


連夜の瞳を見つめ…静かにコクリと頷いた。

「…。」


それ以上はなにも言えなくて…。

連夜が私の額にキスをした。

「…鈴音は自分ばっかりが緊張してると思ってるかもしれないけど…、

俺の方が緊張してるから。」

「え？」

「ほら」

私の手を取ると連夜の胸に当てさせた。

ドクン　ドクン　ドクン

私と同じくらい…
もしかしたらそれ以上に速い鼓動を感じた。

「連夜…好き」


その言葉を聞いて、顔を赤くする連夜。

「…一生懸命押さえてるんだから…あんまり煽んなよ。

…意味分かってないと思うけど。」

…はい、まったく分かってないです。