私の名前 ~After~
「ん……」
連夜の整った顔が近づき、唇が私のそれに触れた。
ついばむようなキスが徐々に深くなる。
だんだんと息が続かず、苦しくなる。
唇が離れた。
「ごめん、苦しかったな。
…今度からは教えて。」
連夜はそれだけ言うと、私のバスローブの紐をほどいた。
恥ずかしさに堪え切れす、顔を背け目を固く閉じた。
連夜の視線を感じた。
恥ずかしすぎる。
「…あんまり見ないで。」
「鈴音…目、開けてよ。
…綺麗だよ。」
バサッと音がした。
目を開けてみる。
自分のバスローブを脱いだ連夜がいた。
「っ…」
まともに見れない。
引き締まった体を見て自分の顔に熱が集まるのが分かる。
「…俺に任せて」
…それからのことはよく覚えていない。
ただ1つ分かることは、連夜が本当に優しく抱いてくれたってこと。
1つになる時は痛かったけど…
連夜はずっと私の心配をしていてくれた。
私が不安にならないようにずっと声をかけていてくれた。