私の名前 ~After~
「…なぁ、鈴音」
ある日の休日
連夜の部屋でくつろいでいた時、連夜が話を振ってきた。
「ん?
どうしたの?」
「俺の実家には来てもらったから……
今度は俺が鈴音の実家に挨拶に行きたいなって…思ったんだけど。」
連夜は言いずらかったのか、私の顔色を窺うように聞いてきた。
気にせずに普通に言ってくれればいいのに(笑)
「もちろんいいよ。
こちらこそ来てくれるの?」
私の返事を聞いて安心したように笑った。
「当たり前だろ。
将来のためにも、きちんと挨拶しとかないと。」
話題に出たことは無いが、連夜との将来はなんだか自然と描けるようで想像しやすい。
それはきっと連夜が私を大切にしてくれるからだと思う。
「お母さんに電話して聞いてみるね。」
…そこまではよかったのに…。