雪の光
葬式の朝は、晴天だった。
真っ青な空を見ていると無になれた。
彗はきっとこんな青空のように真っ直ぐに生きたくて、綺麗なものを見ようとしすぎたあまりに迷ってしまったのだと思う。
茜ちゃんには来ていいとは言われていない。
でも、私は自分の気持ちに正直になりたい。
それに、謝らないといけない。
会場で待っていると、茜ちゃんが現れた。
びっくりしている。
だけど、びっくりしていようとしていなかろうと、私はやらないといけない。
「ごめんなさい!」
目の前で土下座をする。
そんなことをしても許してもらえるようなことじゃない。
「……は?」
「ごめんなさい、最後に電話しないといけなかったのに、何も言わなくて」
「……」
「ごめんなさい。許してもらえるなんて思ってない
だけど、」
「それってあんたが自分を許したいだけじゃない……!」
返された言葉に何も言えない。
正しすぎるから。