雪の光
1人で何個も何個も入れようとするから職員の人に注意されていた。
私なんかに理解されたくないだろうけれど、分かる。
そうでもしないと保っていられないんだ。
今すぐにでも、骨を撒き散らしたい。
こんなことして、生きている側の自己満足でしかない、と。
ここでも、私は許されなかった。
骨を触ることを許されなかった。
私が1人で看取るような馬鹿な真似をしなければ、今頃骨をつまんでいた。
それくらいされて当然だ。
私はそれほどのことをしてしまったんだ。
たぶん、死ぬまで茜ちゃんにこのことは恨まれ続ける。
「……せ、いっ……
生き返ってよ……」
「茜、もう彗くんは戻ってこない。
茜はちゃんと前を向いて」
「無理だよっ……!
わたし、彗くんがいない世界なんて、いや!」
お母さんが茜ちゃんをなだめすかす。
うちではあんな光景、ありえないな。
冷静に考えてしまう。