雪の光
部活の間も、私はほとんど話さずに終わった。
もう、ずっと。
辛くて辛くて仕方がないから、いっそのこと、全ての感覚を麻痺させてほしい。
それなら、辛いとか惨めとか感じなくていい。
だけど、むかつくほど健康な私は風邪だってほとんどひかないし、事故にも遭わない。
どんな手段を使ってでも部活に出たくない。
早く引退したい。
あと半年も、頑張れるかどうか、そもそも生きていられるかすら分からない。
帰りも1人で、早歩きで帰る。
誰の言葉も聞きたくない。
叩きつけるような勢いで定期券を押し付けて改札を抜けると、ちょうど電車がやってきてそれに飛び乗った。
泣いてしまいたい。
なのに、私は涙すら出ない。
きっと心のどこかにストッパーがかかっているのだろうけど、そんなものはいらない。
……いつまでこんな生活が続くのか。
もう限界かもしれない。
今までずっと頑張ってきたけれど、もう無理だ。
全てをぐちゃぐちゃにしてしまいたい。
楽しそうに笑っている女子高生達にも、コンビニの灯にも、曇り空にも、私が今乗っている電車にも、全てにむかつく。