雪の光


部活の間も、私はほとんど話さずに終わった。


もう、ずっと。


辛くて辛くて仕方がないから、いっそのこと、全ての感覚を麻痺させてほしい。


それなら、辛いとか惨めとか感じなくていい。


だけど、むかつくほど健康な私は風邪だってほとんどひかないし、事故にも遭わない。


どんな手段を使ってでも部活に出たくない。


早く引退したい。


あと半年も、頑張れるかどうか、そもそも生きていられるかすら分からない。


帰りも1人で、早歩きで帰る。


誰の言葉も聞きたくない。


叩きつけるような勢いで定期券を押し付けて改札を抜けると、ちょうど電車がやってきてそれに飛び乗った。


泣いてしまいたい。


なのに、私は涙すら出ない。


きっと心のどこかにストッパーがかかっているのだろうけど、そんなものはいらない。


……いつまでこんな生活が続くのか。


もう限界かもしれない。


今までずっと頑張ってきたけれど、もう無理だ。


全てをぐちゃぐちゃにしてしまいたい。


楽しそうに笑っている女子高生達にも、コンビニの灯にも、曇り空にも、私が今乗っている電車にも、全てにむかつく。


< 7 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop