雪の光
あまりの潔さで唖然としてしまう。
「それに俺、ずっと月岡さんのこと好きだったんだよ」
「……は?」
「好きだったんだよ、月岡さんのこと」
「……え?」
「だから、俺の好き嫌いを月岡さんは決める権限はないよ」
今までそんな素振りを見たこともなかったから全く気付かなかった。
「……なんで私なんか?」
「覚えてないの?中3の正月」
「……うん、何かあったの?」
「……ふうん、じゃあいつか。
月岡さんが思い出したら俺に教えてよ」
「……うん」
「戻ろう。昼休みも終わるから」
「そうだね。ごめんね、お昼休み潰して」
「いいから行こう」
ドアを開けると、間宮くん、羽原くん、北原くんが揃って集まっていた。
「あ、月岡さん。
もう心配しなくていいよ」
「俺らで三島達はしっかり言い聞かせておいたから」
「あいつら嫉妬させるとか月岡さんすごいよ」