秘密と嘘の御伽噺





でも、私は知ってる


裕貴は私じゃない
ほかの女を重ねてこういうことをしてる

そして私も裕貴ではなく
ほかの男と重ねているということを


そんな感情に支配されたまま
乱れた制服を治してくれる裕貴は
先程とは違う雰囲気だった。



『 まだ、朝だよ...? 』

「 ごめんて 」


だから制服治してあげただろ?
そういった彼はにこりと笑って私の頭を撫でた




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