秘密と嘘の御伽噺
結局、真奈美はトイレから教室に戻ってくることはなく
帰ってきたのは昼休み頃だった
『 どこ行ってたの?? 』
「 え、秘密 」
『 なにそれ 』
金髪に染めた髪を弄りご飯を食べる真奈美は
なにか言いたげででも言ってはくれなくて
もどかしい気持ちになる
『 言いたいことがあるなら言ってよ 』
「 じゃあ聞くけど、あんた白城のこと好きなの? 」
・・・は??
『 そうできれば楽なんだろうけど
残念ながらその話はありえないかな。 』
「 ふーん、あっそ。 」