モモちゃんに溺れる
prologue
「ソウ・・・」

ベッドの中で、真っ白な肌をさらして、紅く色づく唇で、
彼女が俺を呼ぶこの瞬間が、たまらない。

今、このときだけは、彼女は俺のもの。

その大きく濡れた瞳は、俺だけをうつしてる。

滑らかな肌に唇を添わせて、全身に俺の証をきざみたい。

けど、決してそんな跡はつけない。

だって、君は・・・俺のものじゃないから。

「モモちゃん。」

愛してる。

何度も愛の言葉をささやきたいと思った。

ベッドの中で、むちゃくちゃにしたいと思った。

けど、俺はいつもこうして名前を呼ぶだけ。



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