モモちゃんに溺れる
彼女も嫌がる様子はなくて、それどころか、こたえてる。

何度かフレンチなのを交わして

いいかなって雰囲気だったから、濃厚なのもした。

そのまま成り行きで、ベッドに二人で倒れこむ。

「ねえ、こういうのってなんていうの?」

「なにが?」

「だって、出会って初日でベッドって。」

「うーん、確かに。」

何度も何度も繰り返すけど
俺は惚れっぽい方じゃない。

そっちの興味もうすい。

あと、女ならだれでもOKなクソ野郎でもない。

だから、俺だってわからない。

最初は論外だった。

酔いつぶれて、人に迷惑かけてなんて女だ、と思った。

なにがきっかけ?

わからない。

なんとなく、髪に触れたくなって
そのまま、モモちゃんに、触れたくなった。


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