モモちゃんに溺れる
モモちゃんは、俺の呼びかけに答えるようにふわりと笑う。

その笑顔がたまらなく可愛くて、
俺だけのものにしたくて、

また俺は愛撫を再開する。

「ソウ・・・好きぃ・・・。」

モモちゃんは、俺とは違って何度もその色づく唇で俺に愛の言葉をささやく。

「俺も。」

俺にはこれが限度なのに。

だって、俺が本気で告げたら、この関係は終わるでしょ?

もう、あえなくなる・・・。

そんなの嫌だ。

モモちゃんさえ許してくれるなら、望んでくれるなら
ずっとずっと、死ぬまで一生、モモちゃんに溺れていたい。

苦しくて苦しくて、切なくて。そんな桃色の底なしの感情に。


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