モモちゃんに溺れる
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朝。
慣れない香りに包まれて、俺は目を覚ました。

隣には、夢だと思っていた彼女が気持ちよさそうに眠っている。

「夢じゃなかったのか・・・。」

きれいな髪を素肌にまとって、華奢な白のラインに思わず見とれる。

臥せられた長いまつげと、色づく唇。

もうほとんど化粧は落ちているのに、全然崩れていない顔を見ると、
化粧なんてしなくてもきっと、元々綺麗な顔をしている子なんだろうな。

昨日散々触れたのに、また触れたくなって彼女の額に唇をよせる。

ちゅっと軽いリップ音を鳴らした意味はさほどないけど

その音と、たぶん額にふれた感触で、彼女の瞼が震えた。

お目覚めか?

「モモちゃん?」

こうして呼んでみると、子供っぽいとむくれた彼女の顔が思い出される。

俺の腕の中で無防備に眠っている姿を見ても、やっぱり大人とは言い難い。

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