モモちゃんに溺れる
残り物を消化するにはチャーハンだ。

なんでも入れられるし。炒めるだけで簡単だし。

なのに、モモちゃんは「朝からこんな豪勢なの、恐れ多いね。」と目を丸くしている。

「切って炒めただけだから。飯は冷凍だし。」

「十分だよ。ありがと!」

モモちゃんに俺のTシャツを貸したら、ワンピースみたいになってしまった。

これが、彼シャツか。

うん、ちょっと萌えるな。

頬杖をついて、俺の作った飯をおいしそうに食べてくれる彼女を見つめる。

人に飯なんて、あんまり作ったことなかったけど
というか、そもそも部屋に人を入れないけど

モモちゃんが、こうしてるのはいいな。

「うまい?」

「うん!」

満面の笑みで俺の問いにうなずくのを見てると、こっちまでにやける。

キャラじゃねえ。
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