モモちゃんに溺れる
「職業はね~、看護師です。」

「へえ。」

そうなんだ・・・。

これもちょっと意外だな。

看護師さんって、もっとしっかりしてて、きっちりしてて。

モモちゃんのイメージとは少し離れている。

「うん!でね、昨日玄関の前で迷惑にも寝ちゃってたのは、酔いつぶれたからです。」

「それは知ってる。」

「だよね。」

モモちゃんは笑ってるけど、なんかだんだんその笑顔が悲しいものになってきた。

彼女が泣いていた理由を、話そうとしてくれてる。

昨日、なにがあったのか。

どうして、酔いつぶれるまで酒を飲んだのか。

俺が、一番知りたかったのは、きっとそこ。

彼女のさみしさを、俺が埋められるのか。

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