モモちゃんに溺れる
「起きて下さい!」

力を入れて揺さぶるとやっと、少し瞼が震えた。

「え・・・?」

まつ毛、長いな・・・

今やっと、この寝ている女の顔が、そこそこタイプの可愛い系だと気づく。

何歳だろ?
見た目的には、同じ大学生くらいか?

「誰?あなた・・・。」

「それこっちのセリフ。
俺ん家の前なんですけど、ここ。」

「俺ん家・・・?」

寝ぼけ眼のかすれ声のまま、不思議そうな顔をする。

「頭、痛い・・・。」

でも次の瞬間、そんなことを言いながら頭を抑える。

「ちょっと、マジで大丈夫ですか?」

顔色まで悪くなってきたから心配になってきた。

「家どこっすか?」

「ここ。」

「は?」


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