モモちゃんに溺れる
また唇を重ねる。

今度は深く。舌を絡ませて。

そのままベッドへ追い詰めて、モモちゃんは勢いに負けてベッドに腰掛けた。

それでもキスをやめない。やめられない。

モモちゃんの白い腕が俺の背中に回る。

もっと触って。俺を独占して。

唇を離して至近距離で見つめあう。

「モモちゃん、可愛い。」

「ふふっ、おばさんだけどね。」

「そんなの関係ないから。」

中腰モモちゃんを正面から抱きしめる。

こんなに華奢なのか。

「ソウ?」

「ねえ、モモちゃん。」

「ん?」

このときの俺はボーっとして、正常な思考を保っていなかった。

「俺をモモちゃんのものにしてよ。俺を所有して。」

俺の言葉にびっくりしたように目を見開く。

そんな表情すら可愛くて、そのまま押し倒す。

「ちょっと、ベッド濡れちゃう。」

モモちゃんの言葉にもお構いなしに、またキスをする。やさしいキスを何度も繰り替えす。

あーふわふわする。

正気ってなんだっけ。


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