モモちゃんに溺れる
なんとなく離れがたくて、俺が帰らないのか様子を伺うモモちゃんに告げた。

「ねえ、一緒に寝ようよ。」

「だから私明日早いんだって。」

「ただ一緒に寝るだけ。ね?だめ?」

顔の前で手を合わせて首をかしげる。

「ソウ、自分のイケメンを上手く使ってるでしょ。

これだからイケメンは・・・。」

あきらめたようにため息をつく。

上手くつかったつもりはないんだけど。

でも、いいことを知れた。モモちゃんは、こういった押しに弱いらしい。

「ありがとう。」

「鍵、その棚の貝殻の小物ケースにスペアが入ってるから、明日出るとき閉めてポストいれといてね。私は先に行くとおもうから。」

「おっけー。」

「よし、じゃあ寝よう。」

俺の手を引いてベッドに誘導する。

その行動も可愛い。

二人でモモちゃんの香りに包まれたベッドに横になる。

腕にはモモちゃんがいて。

幸せだ・・・。

ぎゅっとモモちゃんを抱きしめると、俺を見上げてふふっといつもみたく笑った。

「おやすみ、モモちゃん。」

ちゅっとキスをすると「うん。」と頷いて俺に身をあずけてくれる。

ずっとこうしていられたらいいのに・・・。



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