モモちゃんに溺れる
結局リバースは免れたか、俺の家の床で彼女はまた眠ってしまった。

それでも、30分位かな。


目が冷めて水を飲むと、顔色はよくなっていた。

でも、まだやっぱりフラフラな女の人を「じゃ、これで。」と放り出すこともできず、しばらく様子を見ることにした。

「ごめんなさい、本当に。」

「いえ。」

身なりを整えた彼女は、やっぱり好みの顔だ。

でも、俺は惚れっぽい方じゃないし
第一印象は泥酔女だし。

「落ち着きました?」

「うん。お水ありがとう。」

へらっと笑うその顔は普通に可愛い。

「いいんで。それより、落ち着いたら帰ってくださいね。」

「あ、それはもちろん!後日必ずこの御恩はお返しします。」

「恩って・・・。」

案外律儀?と少し笑ってしまう。




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