モモちゃんに溺れる
reason
それは突然訪れた。

いつも通り大学へ行ってバイトへ行って、今日は午前授業でバイトも17時までだったから、家でシャワーを浴びてから
昨日のうちにモモちゃんに許可を得て、モモちゃんの家で飯を作っていた。

明日はモモちゃんが休みだって言ってたから、今日は二人でゆっくりできる。

ラインの「できるだけ早く仕事終わらすね。」という文字を読み直しながら、彼女の帰りを待っていた。

ピンポーン

聞きなれないインターホンの音に戸惑う。

いつもは鍵を開けてそのまま帰ってくるのに。

自分の家なのに、なんで?

そう思いながらも、躊躇せずに扉をあけた。

ガチャ…

そこにいた人物に固まる。

相手も俺と同様の反応。

「だれあんた?」

先に言葉を発したのはあっちだった。

「いやそっちこそ。」

俺も負けじと・・・ってのも変だけど、勝負してるわけでもないし。

でもとくに意識もせず言葉がでた。


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