モモちゃんに溺れる
「お姉ちゃん!!いい加減にちゃんと説明して!」

ついにしびれを切らしたように妹がモモちゃんに詰め寄った。

「蓮とお姉ちゃん、どういう関係なの?」

「えっと・・・それは~」

呑気だったモモちゃんが一瞬にしてしどろもどろになる。

「妹さんちがうんだ。モモちゃんは悪くなくて、俺が・・・」

思わずモモちゃんをかばおうとすると、またキッとにらまれる。

怖い・・・

「部外者は黙ってて。だいたい、なに妹さんって。名前あるんですけど。」

「あー、千愛さん。確かに俺部外者だけど!」

「さんいらない、ユキでいい。」

「えっと、じゃあユキ。

あの、モモちゃんに婚約者がいるって知ってても、それでも抑えられなかったのは俺だから。」

モモちゃんを責めるな。

「違うよ、ソウ。ソウのせいじゃない。

ごめんね、ゆきちゃん。」

「お姉ちゃん、わかってる?あと2か月で結婚するんだよ?」

「うん。」

「うん、じゃない。瑠衣がこのこと知ったら・・・。」

瑠依?誰だ、それ。

「大丈夫。瑠衣くんには絶対知られないようにするから。」

「そうじゃない!今すぐやめて。」

それって、もう会うなってことか?





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