モモちゃんに溺れる
講義を終えて、田口と学食で飯を食っていると
「ねえ。」
俺を呼ぶ女の声。
田口はその声の主を俺より先に視界に入れ、ぎょっとしたような顔になる。
不思議に思いながら俺も振り返り、田口がなぜそんな顔をしたのかがわかった。
「ユキ!」
大学で会うのはこれが二度目。
同じ大学でも、学部が違えばキャンパスも違うし
そもそも何学部かも知らないけど・・・
きっと、同じ学年でも卒業まで会わなくて、それこそ社会人になってから同じ大学だと知るやつらもいるんだろう。
それを思えば、こうして二回も会ったのはすごいことかもしれない。
相変わらず彼女は、俺に好意的な目を向けてはいない。
・・・あたりまえだけど。
「蓮、知り合いなの?」
田口は状況が飲み込めない、というように俺とユキを交互に見る。
「まあ、ちょっとな。」
事情をすべて話すと、モモちゃんが婚約しているとかそういうことまで話さなくちゃいけない。
それは気が引ける。
「ねえ。」
俺を呼ぶ女の声。
田口はその声の主を俺より先に視界に入れ、ぎょっとしたような顔になる。
不思議に思いながら俺も振り返り、田口がなぜそんな顔をしたのかがわかった。
「ユキ!」
大学で会うのはこれが二度目。
同じ大学でも、学部が違えばキャンパスも違うし
そもそも何学部かも知らないけど・・・
きっと、同じ学年でも卒業まで会わなくて、それこそ社会人になってから同じ大学だと知るやつらもいるんだろう。
それを思えば、こうして二回も会ったのはすごいことかもしれない。
相変わらず彼女は、俺に好意的な目を向けてはいない。
・・・あたりまえだけど。
「蓮、知り合いなの?」
田口は状況が飲み込めない、というように俺とユキを交互に見る。
「まあ、ちょっとな。」
事情をすべて話すと、モモちゃんが婚約しているとかそういうことまで話さなくちゃいけない。
それは気が引ける。