ひとり【短編】
その日の帰り道はクラスの中で一番気の合う友達と帰った。
「ねえ、なんか喧嘩でもしたの?今日一日ずっと気まずい感じだったから。」
「まあ、ね。」
今一緒に帰っている友達は昼間の二人の友達とも仲がいい。
というより、あの二人ともう一人を加えて5人グループで私たちはよく行動している。
それにしても、あれは、喧嘩……という訳ではない。
ただ、私が注意しただけだ。まぁ、ちょっと苛立っていたかもしれないが。