ひとり【短編】

なんで


次の日、私は昨日の事を謝ろうとして、二人に駆け寄った。


一日考えたが、どうしても自分が悪かったと思えない。
だが、私が謝るということしか、この状況を解決する道が無いと思った。


「おはよう、昨日はご……」


私の言葉は途中で止まった。
二人は全く私を見ないのだ。それどころか何もなかったように会話し続けている。


「ねえ、おはよう……おはよう!」


だが、二人はこちらを一度も見ないまま立ち上がって何処かへ行ってしまった。
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