それでももう、貴方以外考えられない。
1、始まりは……。
始まりは、お父さんのひと言だった。
入学してから、もうすぐ2年目の春を迎えようとする頃。
「美月。ちょっと話があるんだが、いいか?」
珍しく真剣なお父さんの声に、大事な話だと察した私は、身構えながらお父さんの前に座る。
「うん。どうしたの?」
「あのな。…美月に、会わせたい人がいるんだ」
その言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが崩れていく音がした。
入学してから、もうすぐ2年目の春を迎えようとする頃。
「美月。ちょっと話があるんだが、いいか?」
珍しく真剣なお父さんの声に、大事な話だと察した私は、身構えながらお父さんの前に座る。
「うん。どうしたの?」
「あのな。…美月に、会わせたい人がいるんだ」
その言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが崩れていく音がした。
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