それでももう、貴方以外考えられない。
「はい、決まりな。君のあだ名はミジンコちゃん」


「ちょっとお〜」


それでもまだ笑いが止まらない。


「あ、ミジンコちゃん、もうすぐ駅だよ。降りれる?」


「そんな心配しなくても降りれますって」


「本当に? 大丈夫?」


そう話しているうちに、駅に着いた。


私は一生懸命降りようとするけれど、やっぱり人混みにのまれてしまう。


大丈夫…じゃ、ないかも…。


その時、前からぐいっと腕をひかれた。


…先生だ。

< 13 / 51 >

この作品をシェア

pagetop