それでももう、貴方以外考えられない。
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数日後。


私は今、ちょっとした喫茶店に来ていて、目の前にはお父さんがいる。


そして…お父さんの隣には、新しいお母さん…晴子さんが座っている。


そこまではまだいい。


私が会うって決めたから。


でも何で……


なんで……私の隣に優斗がいるの!?


「いやあ、まさか美月と優斗君が友達だったとはなあ!」


目の前のお父さんがそう言って笑う。


…そう、優斗は………晴子さんの、息子だった。


もう1人、海斗くんって弟がいて、優斗の隣に座っている。


ていうか私、相手も子連れとか聞いてないんですけど…。


「ごめんな、美月。子連れだってこと伝えてなかったな」


お父さんが私の心を読んだように言う。


私は少し息を吸い込んで、自分の正直な気持ちを伝えた。


「…ううん、大丈夫だよ。でも、お父さん。私…一緒に暮らさないと、だめかな?」


お父さんも晴子さんも、優斗までもが何を言いだすんだという顔をしている。


私の中では、ずっと考えていた事だった。


前までは、お父さん達の邪魔をしないようにと思ってたんだけど、子連れでしかも兄弟なら尚更だ。
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