それでももう、貴方以外考えられない。

4、お隣さん

「…えーっと」


私はそう言って、目の前の人から目を逸らす。


「校則で、一人暮らしは禁止されてると思うんだけど?」


真剣な顔で腕を組んで私をじっと見つめるのは…


…法師山先生。


どうしてこんな事になったのかというと。


私は結局、お父さん達と話し合って、高2の4月、新学期が始まって割とすぐに一人暮らしを始めることになった。


引っ越して、隣に挨拶しないといけないので、手土産を持って伺った。


そして、出てきたのが…法師山先生だった。


しかも、私の学校は、一人暮らし厳禁となっている。


それで今、問いつめられているのだ。

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