それでももう、貴方以外考えられない。
「で、どうなの!?桃椛!!」


「うーん…この学校に居るってことだけ教えてとく。」


「えぇー?学年は?」


めげずに心結が聞くけど、桃椛は頭を横に振った。


「ごめん、信用してないとかじゃなくて、本当にこれ以上は教えられないんだ。私、今までにないくらい、本気でその人の事好きだから。簡単に誰かに言えるような気持ちじゃないの。」


桃椛の言葉に、その場が一瞬静まり返った。


「…そっか。そんなに本気なんだね。」


私がそう言うと、桃椛は少し顔を赤らめながら、うん、と頷いた。


「じゃあ、誰かは分からないけど…頑張ってね!応援してる!」


「ありがと。両思いには、きっとなれない。でも、一生片想いでもいいって思ってる。それくらい、好きなんだ。」


「両思いになれないなんて、そんなの分かんないじゃん!頑張れ!」


私がそう言うと、桃椛はありがとうと微笑んでくれた。
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