それでももう、貴方以外考えられない。
「いいよねぇ、成績でも何でもいいから、私も法師山先生に呼び出されてみたい。」


「なにそれ、お説教でも?」


「いいね、お説教。法師山先生に怒られてみたいかも。」


「ちょっと、冗談だったんだけど!心結大丈夫!?」


私が大声を上げると、心結が笑い出した。


「うるさいなぁ、こっちだって冗談だよ、何本気にしてんの!」


そうだよね。びっくりした…。


「でもさぁ、法師山先生、ほんとモテモテだよね。今年のバレンタインもチョコの量ダントツだったし…。」


「うーん、でもほら、先生だよ?両思いになることって絶対無いんだよ?だから、アイドルを追うような気持ちの人も結構いるんじゃないの?」


私の言葉に、心結は首を横に振る。


「確かにそんな人もいるとは思うけど…法師山先生は、本気で好きって人が多いみたい。何人にも告白されてるみたいだし。」


なんか…ちょっとだけ優越感。


そんなに大人気の人と、2人きりで夜ご飯を食べれるなんて。


しかも、先生の家で。
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