セレブ結婚の甘い落とし穴【完】
私は、再び白い荘厳な空間に閉じ込められ、息を飲みながら、翼と談笑していた。
やがて目の前に佇む市役所へ到着した。
中へ入って見ると、休日窓口の市役所は思っていたより、人がたくさんいた。
「あれ、奏音、口紅落ちてるよ」
翼が私の口に優しく手を取りながら教えてくれた。
「え?やだ、本当に?直してくる」
私は化粧室へ慌てて向かった。
「はい、次の方」
「これ、お願い致します」
「はい、記入漏れはありませんね。受理致します。お疲れ様でした」
「翼?あれ、どこ?」
私はファンデーション、口紅を塗り直して化粧室から飛んで出てきた。
「奏音…順番来たから、今婚姻届出したよ」
「え?」
やがて目の前に佇む市役所へ到着した。
中へ入って見ると、休日窓口の市役所は思っていたより、人がたくさんいた。
「あれ、奏音、口紅落ちてるよ」
翼が私の口に優しく手を取りながら教えてくれた。
「え?やだ、本当に?直してくる」
私は化粧室へ慌てて向かった。
「はい、次の方」
「これ、お願い致します」
「はい、記入漏れはありませんね。受理致します。お疲れ様でした」
「翼?あれ、どこ?」
私はファンデーション、口紅を塗り直して化粧室から飛んで出てきた。
「奏音…順番来たから、今婚姻届出したよ」
「え?」