セレブ結婚の甘い落とし穴【完】
「奏音、俺は本当に初めてお前に会った時からずっとお前が欲しかった。だから、どうしても入籍したくて、市役所で、お前がいないうち婚姻届を出したんだ。奏音に止められる気がして。俺は奏音とずっと一緒に居たかった。俺は奏音をずっと守りたかったんだ」
「待てよ。俺だって奏音を愛してる。もう翼には渡さない。こんな汚い手を使う奴に奏音は任せられない…」
玲於は翼の胸ぐらをつかんだ。
それをいとも簡単に取り払い翼は淡々と言った。
「玲於、お前に何が出来る?奏音を守るために、お前は里穂に何か仕掛けたか?」
「…や、やめて、もうやめて」
キッチンに隠れていた里穂は強い口調で言いながら私達の前に現れた。
「私を誰だと思ってんの?馬鹿にすんじゃないわよ」
里穂はうなだれることなく、翼に向けて、ソファーにあったクッションを投げつけた。翼の黒い眼鏡が勢いよく落下した。
しかし、そんなことには少しも動じない翼。
高らかに笑い声を上げる翼。
「待てよ。俺だって奏音を愛してる。もう翼には渡さない。こんな汚い手を使う奴に奏音は任せられない…」
玲於は翼の胸ぐらをつかんだ。
それをいとも簡単に取り払い翼は淡々と言った。
「玲於、お前に何が出来る?奏音を守るために、お前は里穂に何か仕掛けたか?」
「…や、やめて、もうやめて」
キッチンに隠れていた里穂は強い口調で言いながら私達の前に現れた。
「私を誰だと思ってんの?馬鹿にすんじゃないわよ」
里穂はうなだれることなく、翼に向けて、ソファーにあったクッションを投げつけた。翼の黒い眼鏡が勢いよく落下した。
しかし、そんなことには少しも動じない翼。
高らかに笑い声を上げる翼。